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カタールリーグ「アルドゥハイル」の試合に観客がいないの巻

カタールリーグ「アルドゥハイル」の試合に観客がいないの巻

中島翔哉選手がアルドゥハイルに移籍して以降、スマホで放送を観ているのですが、毎試合ものすごく気になるのが観客数です。

観客が、全然いない。

一瞬、無観客試合かと思うくらい観客が少ない。

これは一部ですが、写真の左側もずっといません。

どの試合もだいたいこんな感じです。

アルドゥハイルはカタールリーグの王者であり、常勝チームであり、新監督や選手の補強も積極的に行なったにも関わらず。

一応、手前の一角に少しだけ観客の姿が見えましたが、それにしても、日本のサッカーファンの熱と比較すると、差は歴然。

これは別のチームの試合を正面から見た様子。こちらは多少入っているように見えますが、やはり右側から先はずっと誰もいません。

カタールのスターズリーグの平均観客数を調べると、約5000人とのこと。

Jリーグでは、浦和レッズの観客動員数の平均が約35000人です。

しかも、この平均観客数5000人という数字も怪しいようです。

QSLの平均観客数は公式発表では5000人である。だがこの数字は大いに疑わしい。

ドーハでのフランス語ラジオ放送である「オリックスFM」でニュース等を担当するジャーナリストが、カタールにおけるサッカー熱の低さを告白した。

「2014年ワールドカップ予選の天王山、ドーハでの韓国戦を私はよく覚えている。前半は1対1で折り返したが、カタールは1対4で韓国に敗れた。選手がスタジアムを去るとき、出口で彼らを待ち構えるものは誰もいなかった。カタール代表の選手たちは互いに冗談を言い合いながら、それぞれの車で散って帰ったよ」

出典 : ’22年W杯開催地カタールの無気力。サッカー熱は皆無、観客はサクラ。

確かに、普通に試合映像を見ていても、明らかに5000人は入っていません。

言い過ぎかもしれませんが、感覚的に多くても数百人程度かな、という雰囲気です。

しかも、一部の賑わっている人たちも、クラブがお金を出して雇っているサクラだそうです。

「ここで騒いでいるのはエジプトやスーダン、僕のようにイエメンから来た連中だ。クラブは1人当たり200カタールリヤル(約45ユーロ)を払って、試合の雰囲気を盛り上げようとして僕らを雇っているんだ。カタール人にはそんな少ないお金は必要じゃないし、そもそも彼らは試合を見に来ない」

出典 : ’22年W杯開催地カタールの無気力。サッカー熱は皆無、観客はサクラ。

試合を見ているとジャンジャカ騒いでいる人たちがいるのですが、どうやらあれは生粋のファンではないようです。


カタールでサッカーは人気のスポーツ…なのになぜ?

カタールでは、サッカーW杯が2022年に開かれ、国をあげて育成し、アジアカップでも見事初優勝したのですが、国民的にはサッカーはあまり人気のないスポーツなのでしょうか。

しかし、カタールではスポーツが盛んで、サッカーが特に人気のようです。

一番人気は「サッカー」

夕方になりようやく暑さが一段落してくると町の中にある芝生の上で労働者たちがサッカーをしているのをよく見かけます。またサッカーコートも多数あるので、それを借りてサッカーを楽しむ人々も多く見かけます。

出典 : カタール通信「カタールのスポーツ」

ドーハ日本人学校の方の文章なので信ぴょう性は高いと思います。

サッカーは人気なのに、一体なぜ…?

カタールリーグの観客が少ない理由は?

一体なぜカタールサッカーはこれほど観客が少ないのでしょうか。

理由としては、一つはオイルマネーが下支えになっていることから、営業努力の必要性がないことがあるのかもしれません。

ただ、たとえばアルドゥハイルも本拠地スタジアムに収容人数13000人の立派なスタジアムを作っています。

アルドゥハイルの本拠地アルドゥハイルの本拠地 カタールリーグに移籍した中島翔哉選手が所属するアルドゥハイルの本拠地を紹介したいと思います。 アルドゥハ...

普通、もうちょっと来ますよね。

カタール代表のアルハイドス選手も、この問題について不思議がっています。

最大の謎は、どうして誰もスタジアムに来たがらないのか、誰にも説明できないことだ。空調を完備した大きなスタジアムがある。ピッチも素晴らしく、その上でシャビはじめたくさんの国際的ビッグスターがプレーしている。なのにカタール人のファンたちは自宅から出ようとしない。すべては観客を喜ばせるためにやっているのに」

出典 : ’22年W杯開催地カタールの無気力。サッカー熱は皆無、観客はサクラ。

これを読むと、クラブチームもちゃんとファンのために、という工夫はしているようです。

ん〜、なぜなのでしょう。

人口の少なさ、というのもあるようです。

カタールの人口は260万人です。

ただ、そのほとんどが移民、外国人労働者で、その数は人口の9割近くにのぼります。

実はカタール人はわずか30万人程度と言われています。

そして、その30万人がほぼ全員公務員。オイルマネーの恩恵で、石油会社や政府機関で働いています。

なんだか単なる観客の問題に、結構根深い問題が隠されていそうですね。

このカタール人がお金持ちである一方で、外国人労働者は過酷な労働環境に置かれ、もともとサッカー熱の高くない国から単身訪れ、金銭的時間的余裕もない。

おそらくカタールリーグや、クラブチーム(地元愛みたいのは結構重要なので)への愛着を持つことも少ないのでしょう。

先ほどの記事で、労働者がサッカーをしている、という話もあるので、「サッカーをする」こと自体は好きなのかもしれませんが。

また別に、カタールリーグのレベルの低さやプロ意識の低さを観客が少ない理由として指摘するファンもいます。

「選手たちはプロとは言えない。平気でタバコを吸うし、暴食のうえ就寝時間も遅い。実際の試合を見れば、なぜ誰もスタジアムに来ないかすぐわかるはずです」

出典 : ’22年W杯開催地カタールの無気力。サッカー熱は皆無、観客はサクラ。

あるいは、サッカーはテレビで見るのが好きなひとが多いんだ、という声もありました。

多くの移民労働者は過酷な環境で観戦に行く余裕もなく、逆に裕福で余裕のあるカタール人も、テレビで見るか、あるいは、それほどサッカーへの愛着も湧かないのかもしれません。

こうした結果、カタールリーグの観客も少ない状況になっているのでしょう。

ちなみに、アルドゥハイル、そしてカタールリーグの試合で観客数が少ないことについて、中島翔哉選手自身もインタビューに答えています。

「お客さんは全然入らないですけど、別にそこまで観客数とかを気にしているわけではないですし、その少なさの中でも、これだけいいグラウンドとスタジアムで試合ができることが逆にすごいなと感じましたね」

出典 : 【Football TimeLine】中島翔哉、カタールで何を思う…移籍後初の独占インタビューが実現